まいこばなしをお読みの皆様も「安・近・短レジャー」の1つとしてレンタルDVD・レンタルビデオのサービスをお使いになった事がある方も多数いらっしゃることと思います。本日は、このレンタルDVD・レンタルビデオ業界を取り上げ、同じビジネスでも企業経営の軸は大きく異なり、ライバル企業同士がぶつかりあう際の経営者の苦悩について考えてみたいと思います。(なお、このコラムは特定の企業を良い・悪いと評価する目的を持たないため、以下ではA社、B社とし、皆様によりよく理解して頂くために、使用する数値はおおまかな数値を使用させて頂きます。)
レンタルDVD・レンタルビデオ業界は約30年の歴史を持ちます。1977年に日本初のレンタルビデオ店がスタート、1980年に日本初のレンタルレコード店がスタートしてから、レコード、CD、ビデオ、DVD、ブルーレイ、書籍(主にコミック)、と商材を変化させながら発展してきた業界です。現在はDVDと書籍が主力商品であり、CDレンタルは音楽配信の流れに押され急速に縮小しています。また常に新タイトルを仕入れてレンタルに出すため、多くの資本を必要とする結果、大手企業の市場シェアが高まりつつある業界でもあります。現在、レンタルDVD業界では上位2社で概ね市場の約60%を占めると言われています。
地域によって若干の価格に違いはありますが、DVDレンタル業界は「旧作DVD100円戦争(旧作品のレンタル料金が100円)」を上位2社が繰り広げていることでも有名です。ここで上位2社のホームページから、企業理念に関する記述を取出して見たいと思います。100円戦争をしている2社ですが、目指している方向が全く違うことに気付きます。