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証券CFDを知る【初級:第1回-1】
証券CFDを知る【初級:第1回-2】
初級編 第2回:証券CFDの価格はどのように決まるのか
株価の決定
株価は上下変動を絶え間なく繰り返します。そしてそれに連動する証券CFDの価格も同じように動きます。この値動きが証券CFDのトレードに人々を引き付けるのです。結局のところ、株価が動かないものなら、証券CFDのから利益を上げることもできません。
問題は株価が上下する原因です。刻一刻株式に一定の値が付く理由はどこにあるのでしょうか。答えは株式が上下するには数多くの理由が存在するからです。理由は決算発表から景気後退まで、いかなるものでもありえます。ただし、すべてが需要と供給(需給)の力に応じて変化します。成功するためには大局に注意を払わなければなりません。1つや2つの要因だけに捕われることは避けてください。株価が上下する理由を理解するために、以下を指摘しておきます
株式市場や証券CFD市場の需要と供給
まず、株式や証券CFDの価格は需給関係の力によって変動します。供給は、一般投資家が入手できる株式や証券CFDの枚数によって定まります。需要は、株式や証券CFDの売買を行いたいトレーダーの願望によって変化します。典型的な需要と供給のチャートを次に示します(図1)。需要は左から右へと下向きになっている線によって表されます。供給は右から左へと上向きになっている線によって表されます。2つの線が交差する点は、株式や証券CFDに対して市場が受け入れる価格を表します。
需要と供給は両方とも、様々な市場条件によって増減する場合があります。以下の要因が株式や証券CFDの価格にどのように影響を及ぼすかを見てみましょう。
1.需要の増加による株式と証券CFDの価格への影響
株式や証券CFDの需要が増加すると、価格は上昇します。簡単に言うと、「買う人が売る人より増えたから上がった」のです。次(図2)の需要と供給チャートを見れば、需要が増加するにつれて需要カーブがチャートの右方向へ移動していくことが分かります。さらに右へ移動すると、需要カーブが供給カーブと交わる点がどんどん上昇します。これは株式や証券CFDの需要が増加すると、価格が上昇することを示しています。
会社が四半期や年の予想を上回る利益を発表すると、株式や証券CFDの需要が増加する、つまり買いたい人が増える場合があります。例えばある会社が新製品の信じられない売上のおかげで実現した利益押し上げを発表したとき、同社が華々しい利益を上げ続けるであろうという期待から、トレーダーはその株式を買いに走りました。